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思うはあなた一人 -あとがき-

お久しぶりです。ウグイスです。 気がついたらシリーズが発生していたので、久々にあとがきを書こうと思います。   まずは、なぜシリーズにしたのかという話を。 とは言ったものの、別に深い理由があるわけではなく、今回書いた「わたしにできること」がいい感じに今まで書いたやつの繋ぎになりそうだなと思ったからシリーズにしただけです。それぞれの話を書いている時点ではシリーズものにしようといった意図は全くなく、思いつきで書いたやつを重ねていったらそこに関係性が見い出せただけなので、それぞれのお話は完全に独立しています。 ここからは影響を受けたもののお話を。 1話の「二人のお願い」はキャプションにも書いた通り、ゆゆゆいのイベント『想い語るは大切な人』からインスピレーションをモロに受けています。ぐんたか推しなのでイベントは心の中で終始「うわ〜〜〜〜〜」って叫びながら読んでいました。本当に良かった……。特に最後の帰り道のシーンは中学生のなんでもないただの日常の光景に見えて泣いちゃった……。みんなと出会えて本当に良かったねぐんちゃん……。 2話の「わたしにできること」はアサルトリリィのイベントストーリー『朋友のブルーストライク』とELLEGARDENの『風の日』から影響を受けています。アサルトリリィはいいぞ。神雨のカップリングを推せ。 『朋友のブルーストライク』からの影響で特に分かりやすいのは    たとえ同じときに死ぬことはなくとも、そこへ行くときは一緒でありたいと思う という文でしょうか。 高嶋友奈にとって「友達」って特別な関係だと思うんですよ。『烏丸久美子は巫女でない』で久美子に「お前友達少ないだろ」と言われて「わかりません」と答えているくらいですから。友奈にとって、勇者部のみんなは大事な友達と思える人たちで特別な存在なんですけど、その中でさらに特別な「朋友」であるのは千景だけだと思うんですよね。 私の解釈としては友奈から千景に向けられている感情って、千景から友奈に向けている感情よりも大きいと思っていて、「朋友」という言葉でこの解釈の解像度が上がって本当に嬉しかったです。 『風の日』からの影響が分かりやすいシーンは友奈が泣いているシーンでしょうか。 あれは大満開の章8話のオマージュでもあるんですが、友奈を泣かせようと思ったきっかけは   泣いたことのない君は とても弱い人だから とい...

温かな時間 -あとがき-

そのにぼは とても良いです そのにぼは 公式ではふうにぼとかゆうにぼがメイン供給なので、そのにぼの印象が弱い人も多いかもしれませんが、やっぱりそのにぼはあると思います。勇者の章でそのにぼを見た時にキてしまいました。 まず、夏凜が風と友奈に抱いているのは巨大な親愛の情と尊敬だと思うんですよね。ゆゆゆSでもそんな感じのこと言ってたし、ゆゆゆいの方では―かなり解釈次第ではあると思いますが―そんな感じに解釈できますし。 じゃあ、夏凜が園子に抱いている感情ってなんなのってことを少し考えてみるわけです。 夏凜にとって、園子は勇者というお役目の先輩であり『伝説の勇者』、それに端末を受け継いだ三ノ輪銀を良く知る人物でもありました。だから、出会う前から少し特別だったんじゃないかと思います。 逆に、園子から見た夏凛はどうでしょうか。園子にとって夏凜は何よりも大事な友達であった銀の端末を継いだ人です。だから、園子にとっても夏凜は出会う前から少し特別だったんじゃないでしょうか。銀は直接関わってはいないけれど、銀が繋いだ縁なわけですから。 今度は俯瞰して見てみましょう。すると、二人の共通点を見つけることができます。 そのひとつが『孤独を知っていること』です。でも二人の孤独は別物です。誰にも認められないことからくる孤独と、認められすぎてしまったゆえの孤独。二人はお互いの孤独を理解しあうことはできません。でも、孤独であることの痛みは知っています。 ところで、孤独から救われるというのは『なんのわだかまりもなく、ここにいたいと思える場所があること』と『自分から誰かに歩み寄れること』の二つを満たしていることだと思っています。 夏凛は勇者部のみんなと打ち解けてここにいたいと思うようになったことで孤独から救われました。だからこそ、夏凜は園子に中にある孤独を感じ取ってしまったのではないでしょうか。だから、自分が孤独から救われたということを自覚している夏凜は園子のことを気にかけている。 園子の中にあるわだかまり。後から勇者部に入ってきて一緒に戦っていないこととか、夏凜の中に銀を見てしまうこととか、もしかしたら他にもあるかもしれません。それは勇者部のみんなはあんまり気にしていなくて、園子が一人で勝手に感じているものかもしれないですけど。 そんな園子に心の中にある、勇者部のみんなに対する一枚の薄壁。それが大満開の...

赤心慶福 -あとがき-

 伊勢に行けなかったので伊勢の話を書きました。好きなんですけどね。微妙に遠いのです。 普通の赤福は東海道新幹線とか近鉄の主要駅で買えるので食べたことがある人も多いと思います。赤福が好きな方は是非、夏に伊勢に出向いて赤福氷を食べていって欲しいです。私も毎年一度は食べに行っています。 炎天下の中、駐車場からやっとの思いでお店にたどり着き、座敷の上でゆったりとカキ氷をいただく……。良い……。 カキ氷やそもそも赤福があまり得意でないという方には山村乳業のプリンソフトがオススメです。ソフトクリームが濃厚でとても美味しいです。ここは通販もやっているんですが、大人気でいつも1,2週間待ちになっているみたいです。 今までは外宮の方にしか店舗がなかったのですが、最近内宮の方にもできたらしいです。伊勢に行かれた際にはこちらも是非堪能していただければと思います。 べ、別に伊勢市の回し者とかじゃないんだからね!

心の平安 -あとがき-

私の中で物語の背景設定があったのですが、話の中に組み込むと冗長になってしまうし、あとがきだけをわざわざ支部に投稿するのもどうかなと思ったので、別サービスであとがきだけかくことにします。 まず、こんなところまで読んでいただきありがとうございます。私の幻覚を少しでも共有できたのであれば嬉しいです。 さて、ここでは物語の設定について少しだけ語ろうと思います。 友奈に関しては大満開の章で描写があったので、省くことにします。主に千景まわりの設定について語ります。 まず、千景が友奈の前に現れることができたのは、千景も神として祀り上げられていたからです。 八幡宮や天満宮、東照宮など人を死後、神として祀り上げる神社は多くあります。千景の場合は千景殿が社となって、上里家に代々祀り上げられてきたのではないかと考察しました。千景は神樹の一部にはならなかったものの、千景殿から現世を見続けてきたのではないかと思います。というか、千景、若葉、友奈の三人は切っても切り離せない関係なので、三人がそれぞれの形で後世の勇者たちを見守っていたのだとすると良いなと思っただけです。 そして、千景が消えかかっているのは千景砲を放ったことで千景殿が破壊され、存在を神として現世に留めておくための楔がなくなってしまったからです。 友奈の場合は神樹そのものが楔となっていたので、神樹が消えた時点で高嶋友奈を現世に留めておくための繋がりが、高嶋友奈本人のことを覚えている結城友奈だけになっていました。千景が消えかかっていたのに友奈の存在がはっきりとしていたのはこのためです。 長々と語りましたが、私が考えていたこのお話の背景設定は以上となります。 繰り返しになりますが、こんなところまで読んでいただきありがとうございます。私の幻覚を少しでも共有できたのであれば嬉しいです。