温かな時間 -あとがき-

そのにぼは とても良いです そのにぼは

公式ではふうにぼとかゆうにぼがメイン供給なので、そのにぼの印象が弱い人も多いかもしれませんが、やっぱりそのにぼはあると思います。勇者の章でそのにぼを見た時にキてしまいました。

まず、夏凜が風と友奈に抱いているのは巨大な親愛の情と尊敬だと思うんですよね。ゆゆゆSでもそんな感じのこと言ってたし、ゆゆゆいの方では―かなり解釈次第ではあると思いますが―そんな感じに解釈できますし。

じゃあ、夏凜が園子に抱いている感情ってなんなのってことを少し考えてみるわけです。

夏凜にとって、園子は勇者というお役目の先輩であり『伝説の勇者』、それに端末を受け継いだ三ノ輪銀を良く知る人物でもありました。だから、出会う前から少し特別だったんじゃないかと思います。

逆に、園子から見た夏凛はどうでしょうか。園子にとって夏凜は何よりも大事な友達であった銀の端末を継いだ人です。だから、園子にとっても夏凜は出会う前から少し特別だったんじゃないでしょうか。銀は直接関わってはいないけれど、銀が繋いだ縁なわけですから。

今度は俯瞰して見てみましょう。すると、二人の共通点を見つけることができます。

そのひとつが『孤独を知っていること』です。でも二人の孤独は別物です。誰にも認められないことからくる孤独と、認められすぎてしまったゆえの孤独。二人はお互いの孤独を理解しあうことはできません。でも、孤独であることの痛みは知っています。

ところで、孤独から救われるというのは『なんのわだかまりもなく、ここにいたいと思える場所があること』と『自分から誰かに歩み寄れること』の二つを満たしていることだと思っています。

夏凛は勇者部のみんなと打ち解けてここにいたいと思うようになったことで孤独から救われました。だからこそ、夏凜は園子に中にある孤独を感じ取ってしまったのではないでしょうか。だから、自分が孤独から救われたということを自覚している夏凜は園子のことを気にかけている。

園子の中にあるわだかまり。後から勇者部に入ってきて一緒に戦っていないこととか、夏凜の中に銀を見てしまうこととか、もしかしたら他にもあるかもしれません。それは勇者部のみんなはあんまり気にしていなくて、園子が一人で勝手に感じているものかもしれないですけど。

そんな園子に心の中にある、勇者部のみんなに対する一枚の薄壁。それが大満開の章の最終話で破り捨てた退部届だったのかもしれないと思いました。

園子を勇者部に引き留めた樹と、勇者部の仲間として一人の友人として気にかけている夏凛。

園子にとっての樹と夏凜が、夏凛にとっての風と友奈になるのではないかと思います。でも、夏凜は友奈になれないし、園子から見た夏凜の中にはどうしても銀が写ってしまいます。それに、夏凛には園子のことを全部理解することはできません。特に、大切な人をなくした痛みと悲しみは。だけど、だからこそ。

何気ない日常を通して、園子から見た夏凜が、銀に似た優しい子から、三好夏凜に変わっていくのが、……良い!

というわけで、続きっぽいものを、書きまーーーーす!たぶん!

ゴチャゴチャ語りましたが人には人の解釈があるものですから、こういう解釈もあるんだな〜ほへ〜〜〜と思っていただければ幸いです。

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